日々の暮らしには、他者との違いから生まれる緊張や衝突、そして不安が伴います。そこにある「疲労」を解きほぐし、心身の「回復」につなげる取り組みとして、9月~11月に対話とからだのワークショップを行います。
12月には、葛飾北斎が厄を祓う日課として描いた逸話が残る『日新除魔図』に着想を得て、未知な世界に一つ一つからだで出会う「こども」の姿を糸口にワークショップとパフォーマンスを行い、変わり続ける日々にゆだねることで「疲労と回復」に応答を重ねていく場をひらきます。
【各内容の詳細・お申込み】
■「10月・11月 ワークショップ」単発受講でのご参加受付中です!
■「12/5(金)~7(日) ワークショップ&パフォーマンス」
家族や子ども、パートナーや友人、仕事や活動の場など、他者と『ともに暮らす』ときに感じる「疲労と回復」をテーマに、ワークショップを行います。
他者との違いから生まれる不安や緊張は、素直に言葉にし難いからこそ、無理をすることで疲労が生まれます。そしてそれは、お互いに感じていることだとあらためて意識するところから、自分だけではなく「他者とともに回復すること」に取り組んでみます。
■内容
当事者研究の手法をもとに、子育てが始まったAAPAの上本と永井のこの数年のエピソードを皆で聞くことから始めます。そして参加者それぞれの経験も重ねながら、他者と『ともに暮らす』ときに感じる「疲労と回復」について、言葉やイメージを共有していきます。
次にダンスのコンタクト・インプロビゼーション(CI)のワークを通じて、他者とともに動くときに、どのような感覚・感情が「からだ」や「非言語」として表れてくるのか、皆で共有します。
最後は12月に向けて、プロジェクトメンバーが葛飾北斎の『日新除魔図』をヒントに取り組む「日々の習慣として、からだを意識し直す動き」を、皆で体験します。
『日新除魔図』は北斎が83歳のとき、自身を苦しめていた悪孫の厄除けをきっかけに、獅子や獅子舞などを日課として描いたものと言われています。
日々の疲労と、回復につながる「習慣としての行為」が、他者とともに新たな気づきを得る時間になることに興味がある方の参加を、お待ちしています。
■日時
①木曜コース (14:00-16:00):9/11(木)、25(木)、10/16(木)、10/23(木)、11/20(木)、11/27(木)
②日曜コース (13:30-15:30 / 16:00-18:00):9/14(日)、10/19(日)、11/16(日)
*各コース「2時間×6回」の『通し受講』の申込を優先します。
*受付開始は15分前
■料金:18,000円/通し受講、3,500円/単発受講
■定員 各回15名程度 ※通し受講優先
■お申込方法
以下リンク先の申込フォームに必要事項を入力の上、送信ください。フォーム受領後、受講料の振込先のご案内をメールにてお送りいたします。ご案内メールが届かない場合は、お手数ですが aapajp@gmail.com までお問い合わせください。
【お申込フォーム】https://forms.gle/cVFiv3QdvtB1D9qb8
■お問合わせ先:aapajp@gmail.com
からだの感覚をひらいて、自分や、他者や、世界と出会う。自分のまわりにも、自分の内にもある「こども」に意識を向けながら、「こども」と「おとな」がともに動き、ふれあい、つながることから、新たな創造性を見つけていきます。普段の日常では子どもに接する機会がない方も、ぜひ参加してみてください。
コントロールのできない「疲労と回復」だからこそ、生まれるもの。いつの間にか離れていて、またつながることがいつあっても構わないという思いで、自分の内にある「こども」と同じように、他者や場に触れること。からだを一つ一つ確認するワークから始めて、バラバラに放していくところから、他者とともに動くことにつなげていきます。
厄を祓う日課として描かれた『日新除魔図』の獅子や獅子舞の「こども」の動きのような軽さには、他者とともに暮らす社会に伴う「疲労」を放し、自身の素直な感覚を「回復」する日々を繰り返す、北斎の有様が表れているように感じます。
この『日新除魔図』に着想を得て、「他者や場が自分に求めるものと、自身が感じるものとの違い」がもたらす緊張や不安を入口に、変わり続ける日々にゆだねることから「疲労と回復」に応答を重ねるダンスと音楽のパフォーマンスを行います。
主催: AAPA、「隅田川 森羅万象 墨に夢」 実行委員会
共催:墨田区
協賛:東武鉄道株式会社
※「隅田川 森羅万象 墨に夢」実行委員会 事務局は(公財)墨田区文化振興財団が担っています。